初雪

 大寒の入りは、昼前には初雪が舞い出した。
雪を見ると、子供や犬ではないのに、やたら気分は高まる。寒いなあ〜と、思わず身を固くする一方では、庭が銀世界に変わる事を期待して楽しくなる。暫くすると、遠い昔の山岳部時代の冬山、春山に想を馳せる。当時は栄養も足りず寒さが身に応えたが、今やそんな事は忘れ、楽しい思い出だ。
 チラチラしただけで、これだけ想いを巡らせるのだから雪には偉大な力があるようだ。