映画 フラダンス

 常磐炭坑の廃鉱に備えて出来た、常磐ハワイアン センターの誕生のドラマと言って仕舞えばそれまでだが。私には、札幌在勤当時仕事でお付き合いしていた夕張がダブり、深刻に悩まされてしまった。
かって日本の産業を支えた、石炭産業が時代と共に消えてゆき、親子三代続いた炭坑夫の仕事を失ってゆく現実を、「時代」の所為だと言う台詞が何時迄も頭に残った。
 私の携わった広告業界もテレビが始まり、マスコミは大宅壮一の言った「一億総白痴化」に拍車をかけたが、昨今はパソコン、インタネットの普及で 先行きは全く不透明になった。正に「時代」の波の直撃を受けている。
この「時代」と言う化け物は、その時生きる人々にとって叡智を傾け乗り切らなければならない、試練だと思う。避けるのではなく勇気を持ってブツカッて行った人のみ生き残った事を、歴史が証明していると思う。